はじめに

現在進めているCNC自作プロジェクト。Y軸用のモーターとして、信頼と実績のオリエンタルモーター製「PKP244D08A2」(+専用ケーブル「LC2B10E」)を購入したのですが……。
物は試しということで、並行してAmazonで販売されている**格安のステッピングモーター「42BYG-34012-22B」**も購入してみました。
| 項目 | Amazon格安モーター (42BYG-34012-22B) | オリエンタルモーター (PKP244D08A2) |
| 規格 | Nema17 | Nema17 |
| 基本スペック | DC4.0V / 1.2A / 1.8° / 取付角42mm | 5.7 V / 0.85 A / 1.8° /取付角42mm |
| 価格 | 2,559円(2026年4月現在) | 約6,000円(ケーブルセット) |
| 購入先 | Amazon (リンク) | 正規代理店等 |
なんと、価格はオリエンタルモーターの半値以下!
果たして「お値段通りの性能」にとどまるのか、それとも「お値段以上の性能」を発揮してくれるのか?大いに期待しつつ、検証を進めていきます。
■ 検証方法
実際にCNCの動作環境を模したテスト環境を構築し、精度を測定します。
- 使用機材: 現在CNC自作で検証機として使用しているXYテーブル
- マイコン: Arduino UNO R3
- 拡張ボード: A4988ドライバ拡張ボード(CNC Shield等 Arduino互換)
※掲載のボードは、GRBL V0.9移行で使用する場合はD11とD12が逆になっているので注意 - モータードライバ: A4988(Vrefは0.48Vに設定)
- モーター用電源: 24V 5A
- 制御ソフト: Windows11のPCからCNCjs (GRBL) にて制御
- 動作指示: 10mmの移動コマンドを送信
- 計測回数: 50回
■ 計測結果

10mmの移動指示を50回繰り返し、実際の移動距離をノギスで測定した結果がこちらです。
【実測値の分布】
- 10.00mm: 43回
- 10.05mm: 6回
- 9.95mm: 1回
【結果サマリー】
- 最大値: 10.05 mm
- 最小値: 9.95 mm
- 平均値: 10.005 mm
- 最大誤差 (差): 0.1 mm
まとめ・所感
結論から言うと、思っていたよりも遥かに高性能でした! 10mmの移動に対して最大でも±0.05mmの誤差に収まっており、DIYレベルのCNC機としては十分すぎる精度が出ています。
さらに驚いたのが**「動作音」**です。 実際に動かしてみると、オリエンタルモーター製と比べても動作音が静か(静音)でした。
論より証拠ということで、両者の動作音を比較した動画を撮影しましたので、ぜひ聴き比べてみてください!
じゃあメーカー品は不要?
「それなら高いメーカー品は買わなくていいのでは?」と思うかもしれませんが、これはちょっと違います。
今回の結果は、あくまで以下の条件下での話です。
- 軽負荷
- 短距離移動
- 検証機レベル
オリエンタルモーターなどのメーカー品の強みは、むしろ以下のような「見えない部分」にあります。👇
- 長時間運転の信頼性(発熱への耐性や耐久性)
- トルクの安定性(負荷がかかっても脱調しにくい)
- 個体差の少なさ(複数個買った時の品質のバラつきがない)
- サポート・仕様の信頼性(データシートの正確さ、トラブル時の対応)
【現時点での結論】
👉 仕事や量産用途ならメーカー品一択!
👉 趣味・試作・軽負荷なら格安でも十分アリ!
適材適所で使い分けていくのが、自作CNCの醍醐味ですね。
(次回、CNC自作シリーズ本編に続く…!)





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