はじめに
やっと届きました!精度の要となる「オリエンタルモーター」製のステッピングモーター。 さっそく、前回頭を悩ませていた「移動距離が安定しない問題」の再検証から進めていきます。
ちなみに、今回はステッピングモーターを1台だけ購入しました。 もし距離が不安定な原因がモーター以外(フレームのたわみや基板など)だった場合、余計な出費になってしまいますからね。原因が確定してからもう1台追加する作戦です!
モーターの交換と電源の準備 PKP244D08A2 LC2B10E

今回購入したのは、信頼のオリエンタルモーター製 PKP244D08A2 です。さっそく既存のモーターと交換していきます。
接続ケーブルも同時に購入しました
型番:LC2B10E
モーターの電源には 24V 6A のものを使用しました。 本当は余裕を持って 8A 欲しかったのですが、手元になかったので今回は 6A で妥協します(笑)。
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CNCjsで運命のテスト!精度ブレの解決とキャリブレーション

CNCjsのジョイスティックを使い、X軸を 10mm 動かして実測値を測ってみます。
- 測定結果:9.93mm(何度やっても安定!)
ブレる原因は完全に「これまでのステッピングモーター」だったと確定しました!これで安心して作業を進められます。
移動距離のキャリブレーション(調整)

実測値が 9.93mm と、わずかに 10mm に足りていないので、CNCjsで調整を行います。
GRBLの設定値 $100(X軸の1ミリあたりのステップ数)を書き換えます。
- 現在の設定値($100): 50.000
- 計算式: 現在の設定値 ×(指示した距離 ÷ 実測の距離)
- 計算: $50 \times (10 \div 9.93) = 50.352$
今回は計算結果を元に、CNCjsのターミナルから $100=50.35(※メモの50.3より少し細かく設定するとより正確になります!)と入力して設定を変更しました。これで10mmぴったり動くようになります!
「ワーク位置が0にならない」のは問題ない?

CNCjsからArduinoに接続した直後、ワーク位置が「X 0.000 / Y 0.000」になっていないことがあります。 結論から言うと、これは基本的に問題ありません。
なぜなら、実際に切削する際は、以下の手順を踏むからです。
- ジョグ(手動操作)で刃物を材料の開始位置へ移動させる
- Z軸を材料の表面に合わせる
- そこを「ゼロ」に設定する
どうしても気になる場合は、実機を原点に戻してからCNCjsのターミナルで下記のコマンドを実行してください。

ワーク位置を「X 0.000 / Y 0.000」にしたい場合は、以下のコマンドをCNCjsのターミナルで実行
G10 L20 P1 X0 Y0 Z0
※なぜかこのコマンド、コピペで実行するとエラーになることがあります。その場合は直接手打ちで入力すると、しっかりワーク位置が「0, 0」になります。
Gコードで実際に動かしてみる!
本当は「ホーミング(原点復帰)」の設定に進みたかったのですが、ホーミングやソフトリミット(移動限界の設定)はY軸も実装されていないと有効化できません。
そこで今回は、X軸だけをGコードで動かしてみることにしました! 下記の test.nc ファイルを作成し、CNCjsにアップロードします。
G21 ; 単位をミリメートルに設定
G90 ; アブソリュート(絶対座標)モード
G0 X10 ; X10の位置へ早送り
G1 X110 F800 ; 速度800でX110へ移動
G1 X10 F800 ; 速度800でX10へ戻る
G1 X110 F500 ; 速度500でX110へ移動
G1 X10 F500 ; 速度500でX10へ戻る
G1 X110 F800 ; 速度800でX110へ移動
G1 X10 F800 ; 速度800でX10へ戻る
💡 F値(送り速度)の罠
コード内にある「F800」や「F500」は、1分間に何ミリ進むかという速度(Feedrate)の指示です。
- F500 = 1分間に 500mm 進む
- F1000 = 1分間に 1000mm 進む
今回、F800とF500でコードを書いたので速度に差が出るはずだったのですが、実機はどちらも同じ速度で動きました。
原因はGRBLの設定値 $110 です。 これが「500」に設定されていたため、上限がF500で頭打ちになっていました。ターミナルから $110=800 に変更して再度実行したところ、今度はしっかり速度が上がるのを確認できました!大成功です!
次回の予定
もう1台のステッピングモーターも手配しました(届くのは2週間後ですが…..)次回は両軸が揃うので、いよいよ「ホーミング」と「ソフトリミット」の設定を進めていきます。お楽しみに!







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