ニンジンのガジェット通信 / 2026.09.21週
今週の注目ガジェット〜09/21週〜
どうも、ニンジンです🥕 今週はESP32-S3やESP32-P4Xを使った「身近な道具を自作デバイスにする」製品が目立った週だった。Wiimote型の万能リモコン、Raspberry Pi 5で作る交換レンズ式カメラ、カラー電子ペーパーのバッジなど、見た目にも用途にも個性のある5本をまとめる。
今週のピックアップ 5製品・プロジェクト
- OpenMote — ESP32-S3で作るWiimote型プログラマブルリモコン
- WLV-01 — Raspberry Pi 5+交換式センサーのDIYデジタルカメラ
- ENILINX TICKEY — ESP32-S3搭載のカラー電子ペーパーバッジ
- JetKVM Mini — ESP32-P4X搭載の小型KVM over IP
- OpenMANET — Raspberry Pi+Wi-Fi HaLowの高帯域メッシュ通信
OpenMote(ESP32-S3のWiimote型プログラマブルリモコン)
OpenMoteは、任天堂のWiimoteに近い形状を採用したESP32-S3ベースの万能リモコン。Wi-Fi、Bluetooth LE、赤外線、6軸IMUを搭載し、Home Assistantの操作、メディアセンターのリモコン、Bluetoothゲームパッドなどに使える。ESPHomeをプリインストール予定で、Arduino IDE、PlatformIO、ESP-IDFからの開発にも対応する。Qwiic/STEMMA QT端子、マイク、スピーカー、振動モーターまで載っているのが面白い。
発売日・価格:2026年9月19日発表。Crowd Supplyで予約受付中。完成品Ready To Goは99ドル、基板のみのMod Your Ownは59ドル。出荷予定は2027年2月下旬。

🥕 ニンジンの見立て:物理ボタンとモーション操作を残したまま、Home Assistantやゲームパッドにできるのがいい。完成品を使うだけでもいいけど、手持ちのWiimote筐体を再利用できる基板版は、工作好きの心をかなりくすぐる。
WLV-01(Raspberry Pi 5で作る交換式センサーのDIYカメラ)
WLV-01はRaspberry Pi 5を中心にしたハック可能なDIYデジタルカメラ。1/1.2インチのIMX585やMicro Four ThirdsのIMX294/IMX492など、センサーカートリッジを交換できる。4インチDSIディスプレイ、Sony Eマウント、18650バッテリー、3Dプリント筐体を組み合わせ、JPEGとRAW DNGの同時撮影や4K動画にも対応する。ソフトウェアはPython、Picamera2、libcameraベースだ。
発売日・価格:2026年9月18日発表。Kickstarterで受付中。デジタルファイルはCA$85から、IMX585搭載キットはCA$360から、完成品はCA$1,025から。デジタルファイルは2026年10月、実機は12月〜2027年1月発送予定。

🥕 ニンジンの見立て:Raspberry Piカメラに交換レンズとセンサー交換の楽しさを足した感じ。完全なオープンソースではなく、現時点ではソフトやSTLが公開されていない点は要確認だけど、Pythonで撮影アプリを改造できるのは自作カメラの入口として魅力的。
ENILINX TICKEY(ESP32-S3搭載カラー電子ペーパーバッジ)
TICKEYは、3.7インチ・720×480ドットのカラー電子ペーパーを搭載した薄型バッジ兼デスクディスプレイ。48色のネイティブ表示、約3秒の高速リフレッシュ、Wi-Fi、Bluetooth、NFCを備え、スマートフォンから写真やピクセルアート、天気、ToDoを送れる。厚さ3.8mm、重量45gのアルミ筐体で、交換式フェイスプレートにも対応する。
発売日・価格:2026年9月17日発表。Kickstarterで受付中。KS SpecialはHK$391(約50ドル)から。標準版は8MB、Developer Editionは128MB。初回1万台は2026年11〜12月発送予定。

🥕 ニンジンの見立て:電子ペーパーなのにカラーで、しかもESP32-S3だから自作アプリの余地がある。NFCでプロフィールを開く名札としても、机の小さな情報表示器としても使えそう。ただし「オープンソース」の具体的な公開範囲は今後の情報待ちだ。
JetKVM Mini(ESP32-P4Xの小型KVM over IP)
JetKVM Miniは、パソコンの画面・キーボード・マウスをネットワーク越しに扱えるKVM over IP装置。Linuxを使わずESP32-P4XとFreeRTOSベースのESP-IDFで構成し、1080p30のHDMIキャプチャ、H.264エンコード、WebRTC配信、仮想メディア用microSD、240×240ドットの情報表示を小さな筐体にまとめる。Ethernet版とWi-Fi 6対応のMini Wを用意する。
発売日・価格:2026年9月14日発表。JetKVM Miniは39ドル、Mini Wは42ドル。2026年10月26日発売予定。現在は関心登録を受付中。

🥕 ニンジンの見立て:39ドルでBIOS画面まで遠隔操作できるなら、サーバーや実験用PCの保守にかなり便利そう。ESP32-P4Xの映像処理能力を実用品に落とし込んだ例としても気になる。ケーブル類が別売りになる点は、導入時に忘れたくないところ。
OpenMANET(Raspberry Pi+Wi-Fi HaLowの高帯域メッシュ通信)
OpenMANETは、Raspberry PiなどのSBCと802.11ah(Wi-Fi HaLow)を使って、長距離の無線メッシュネットワークを構築するオープンソースプロジェクト。災害対応、捜索救助、イベント、オフグリッド通信を想定し、MeshtasticやMeshCoreより高い帯域を狙う。Raspberry Pi 4とSeeed Studio Wio-WM6108の組み合わせなどでノードを構成でき、複数のMANETをインターネット越しに接続する機能も備える。
発表日・価格:2026年9月16日紹介。ソフトウェアはオープンソース。価格は固定されておらず、Raspberry Pi、Wi-Fi HaLowモジュール、アンテナ、電源など構成する機材ごとに異なる。

🥕 ニンジンの見立て:文字や位置情報中心のMeshtasticに対して、画像やセンサーデータも扱いやすい高帯域メッシュという立ち位置が面白い。Wi-Fi HaLow機材がまだ安価ではないけど、Raspberry Piで自分の通信ノードを組めるのは電子工作向きだ。
PY-VBALAB 本編Python・VBA・電子工作の解説記事はこちらガジェット通信は毎週の新製品メモ。本編ではRaspberry Pi、Python、電子工作などをじっくり解説している。 本編を読む →参考リンク
- OpenMote — CNX Software
- WLV-01 — CNX Software
- ENILINX TICKEY — CNX Software
- JetKVM Mini — CNX Software
- OpenMANET — CNX Software



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