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今週の注目ガジェット〜10/12週〜|電子工作・自作向け新製品まとめ(Q8botOne/Sipeed SLogic32U3 ほか)

ガジェット通信

ニンジンのガジェット通信 / 2026.10.12週

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今週の注目ガジェット〜10/12週〜

どうも、ニンジンです🥕 第6回。今週は新しいチップを積んだボードというより、「安価なマイコンを本気の用途に化けさせる」話題が多かった週だった。$2のESP32-C3が広告ブロッカーになり、Raspberry Pi Picoが業務用オーディオDSPになる。ロジックアナライザーやロボットといったこれまで扱ってこなかったジャンルも登場したので、今週も実用視点の感想つきで5本まとめる。

今週のピックアップ 5製品

  • Q8botOne — 手のひらサイズのオープンソース四足歩行ロボット
  • Sipeed SLogic32U3 — 10Gbps USB接続の32chロジックアナライザー
  • esp32-c3-adblock — $2のESP32-C3で動くDNS広告ブロッカー
  • M5Stack ToughC5 — 防水防塵の屋外向けIoTコントローラー
  • DSPi — Raspberry Pi PicoをUSBオーディオDSPに変えるファームウェア

Q8botOne(手のひらサイズのオープンソース四足歩行ロボット)

ZeroWire Roboticsによる、手のひらに収まるオープンソースの四足歩行ロボット。メイン基板がそのまま構造シャーシを兼ねるワイヤーレス設計で、ESP32-C3とROBOTIS DYNAMIXEL製スマートアクチュエーター×8を組み合わせる。重さ約250gながら自重の2倍まで搭載可能で、歩行やジャンプ動作もこなす。カメラ・6軸IMU・電力モニターもオプションで追加でき、ファームウェア・制御ソフト・設計データはすべてGitHubで公開されている。

発売日・価格:2026年10月8日発表。ロボットキット(アクチュエーター別売)199ドル、完成品(アクチュエーター込み・書き込み済み)599ドル。Crowd Supplyでクラウドファンディング実施中、出荷は2027年3月末予定。

Q8botOne 四足歩行ロボット
▲ Q8botOne(画像は開発元の発表資料より)

🥕 ニンジンの見立て:アクチュエーターがDYNAMIXELって時点でおもちゃの域を超えてる。自重の2倍まで載せられるならセンサーパックを背負わせて屋内を歩かせる用途にも使えそう。メイン基板がシャーシ兼用という設計も配線がすっきりしてメンテしやすそう。出荷は来年3月とまだ先だけど、クラウドファンディング中に押さえておきたい。

Sipeed SLogic32U3(10Gbps USB接続の32chロジックアナライザー)

「世界初の10Gbps USB 3.2接続ロジックアナライザー」を謳う測定機器。mini HDMIコネクタ×4で最大32チャンネルを確保し、350MHz帯域、2GbitのDDR3ストリームFIFOバッファを搭載する。オプションのADCモジュールで4chアナログ入力(8bit・100MSa/s)も追加可能。CNC削り出しアルミ筐体でファンレス動作し、SPI/I2C/UART/JTAG/CAN/Modbusなど150種類以上のプロトコル解析に対応する。

発売日・価格:2026年10月9日発表。早期割引129ドル〜(送料別)。Kickstarterで実施中、2026年11月末出荷予定。

Sipeed SLogic32U3 ロジックアナライザー
▲ Sipeed SLogic32U3(画像は開発元の発表資料より)

🥕 ニンジンの見立て:ロジアナってこの連載でこれまで扱ってこなかったジャンル。32chで350MHz帯域、しかも129ドルからとなると、今使ってる安いUSB接続ロジアナから乗り換えたくなる。ファンレスのアルミ筐体というのも長時間の解析作業に向いてそう。

esp32-c3-adblock($2のESP32-C3で動くDNS広告ブロッカー)

2ドル程度のESP32-C3(PSRAMなし)1枚で動く、Pi-hole風のDNS広告ブロッカー。ドメインリストを40bitハッシュ化してフラッシュに格納し、二分探索でチェックしてブロック対象には0.0.0.0を返す仕組み。c3adblock.localのWebダッシュボードやキャプティブポータル式のWi-Fi設定、OTA更新に対応し、レイアウト次第で約14万〜最大53万ドメインまで保持できる。3Dプリント用の筐体STLも公開されている。

発売日・価格:2026年10月9日CNX掲載。無料(オープンソース)。ハードウェアは2ドル程度のESP32-C3 SuperMini。

esp32-c3-adblock DNS広告ブロッカー
▲ esp32-c3-adblock(画像は開発元の公開資料より)

🥕 ニンジンの見立て:$2のチップでPi-hole級の広告ブロッカーが動くの、DIY精神の塊で好き。Raspberry Piでdns系を立ててた人なら、こっちに置き換えればその分省電力・省スペースになりそう。ドメイン53万件保持できるなら家の環境でも十分足りる規模。

M5Stack ToughC5(防水防塵の屋外向けIoTコントローラー)

2021年の「M5Stack TOUGH」の後継にあたる、防水・防塵仕様の屋外向けIoTコントローラー。ESP32-C5(WiFi 6・BLE 5・Zigbee/Thread)を搭載し、2.0インチタッチLCD、RS485/I2C/UART/GPIOの4系統インターフェース、RTCや磁石マウントにも対応する。UV耐性のPC+ABS筐体にはM12ケーブル用の穴も用意され、現場設置を意識した設計になっている。

発売日・価格:2026年10月10日発表・発売中。49.9ドル。AliExpress・M5Stack公式ストアで購入可能(USB-Cケーブル・六角レンチ・防水Oリング付属)。

M5Stack ToughC5 屋外向けIoTコントローラー
▲ M5Stack ToughC5(画像は開発元の発表資料より)

🥕 ニンジンの見立て:防水防塵のIoTコントローラーがM5Stackから出るのはありがたい。磁石マウントとM12ケーブル対応で、屋外の設備監視や倉庫のセンサーハブとしてそのまま設置できそう。RS485があるので既存の産業機器とも繋ぎやすい。

DSPi(Raspberry Pi PicoをUSBオーディオDSPに変えるファームウェア)

Weeb Labsによる、Raspberry Pi Pico/Pico 2(RP2040/RP2350)を本格的なUSBオーディオDSPに変える無料ファームウェア。パラメトリックEQ・アクティブクロスオーバー(最大8次)・ルーム補正・タイムアライメント(最大85ms)・ラウドネス補正など、既製のオーディオDSP機材並みの機能を低価格マイコンで実現する。GUI(DSPi Console)・CLI(DSPi Terminal)も用意され、Pico 2では浮動小数点演算により110バンドEQ・4組のステレオ出力に対応する。

発売日・価格:2026年10月7日発表。無料(オープンソース)。

DSPi Raspberry Pi PicoのオーディオDSPファームウェア
▲ DSPi Console(画像は開発元の公開資料より)

🥕 ニンジンの見立て:Raspberry Pi Picoがここまで本格的なオーディオDSPになるとは思わなかった。自作スピーカーのマルチアンプ化や部屋の音響補正をやりたい時、専用機材を買わずに千円未満のPicoで試せるのは敷居がグッと下がる。110バンドEQは業務用機材並みなので一度触ってみたい。

PY-VBALAB 本編 PY-VBALAB 本編 Python・VBA・電子工作の解説記事はこちら ガジェット通信は毎週の新製品メモ。CNC自作・Raspberry Pi・サーボ制御・VBA自動化などのじっくり解説記事は本編にまとめてある。 本編を読む →
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参考リンク

  • Q8botOne(四足歩行ロボット) — CNX Software
  • Sipeed SLogic32U3(ロジックアナライザー) — CNX Software
  • esp32-c3-adblock(DNS広告ブロッカー) — CNX Software
  • M5Stack ToughC5(屋外向けIoTコントローラー) — CNX Software
  • DSPi(PicoのオーディオDSPファームウェア) — CNX Software
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