ニンジンのガジェット通信 / 2026.09.28週
今週の注目ガジェット〜09/28週〜
どうも、ニンジンです🥕 第4回。今週はハードだけじゃなく、ESP32を丸ごとミニPC化するオープンソースOSが混ざってきたのが面白かった。あとThread/Zigbee/Matterまで絡めた超低消費電力の無線SoCと、これまで扱ってこなかったサーマルカメラも見つけたので、いつも通り実用視点の感想つきで5本まとめる。
今週のピックアップ 5製品
- LILYGO T-Dongle-C5 — ESP32-C5搭載の多機能USBドングル
- 8devices 8Sight T100 — 小型のサーマル(遠赤外線)カメラモジュール
- KryonOS — ESP32をミニPC化するオープンソースJavaScript OS
- Nordic nRF54LC10A — sub-50nA休止電流の小型無線SoC
- Seeed XIAO SAMD21 Plus / RP2040 Plus — 定番XIAOの拡張GPIO版
LILYGO T-Dongle-C5(ESP32-C5搭載の多機能USBドングル)
ESP32-C5(RISC-V単コア240MHz)を搭載したUSBドングル型ボード。デュアルバンドWiFi 6(2.4/5GHz)・Bluetooth 5.0 LE・802.15.4(Zigbee/Thread)に対応し、0.96インチIPS液晶(ST7735)を装着できるオプションあり。USBコネクタ部にmicroSDスロットを内蔵し、Qwiic拡張コネクタも搭載。16MBフラッシュ・8MB PSRAM、サイズは58.6×17.9×8.7mmとコンパクト。
発売日・価格:2026年9月27日発表・発売中。公式ストア13.02ドル(液晶なし)/13.98ドル(液晶あり)、Amazon 17〜24ドル、AliExpress 19.97〜20.97ドル。
🥕 ニンジンの見立て:USBに挿すだけの気軽さでWiFi6+Zigbee/Threadまで載ってるのがいい。ミニ液晶とQwiicがあるので、自分のネットワーク環境を見える化する簡易ダッシュボードや、センサー1個を繋いだ即席ロガーとして持ち歩けそう。ポケットサイズの実験用ボードとして1個欲しくなる。
8devices 8Sight T100(小型のサーマルカメラモジュール)
STM32N6(Cortex-M55+Neural-ART NPU)とLynred製ATI320 LWIR(長波長赤外線)センサーを組み合わせた小型サーマルカメラ。320×240のサーマル映像を60fpsで出力し、感度50mK未満、画像処理レイテンシ50ms未満・AI推論100ms未満というスペック。100Mbps Ethernet・USB 2.0で接続し、オフラインで自前のAIモデルを実行できる。ドローンやロボットへの組み込みを想定し、サイズ28.5×30.5×29.5mm・重量38g、USB 5V給電。
発売日・価格:2026年9月25日発表。価格未公開。エンジニアリングサンプルは2026年末、量産は2027年Q1予定。早期アクセスプログラム受付中。
🥕 ニンジンの見立て:サーマルカメラって高価なイメージだったけど、こういうモジュール単体がドローン・ロボット向けに出てくる時代になったんだなと感じる。オフラインでAI推論まで完結するなら、夜間の動物検知や設備の異常発熱チェックみたいな用途に使えそう。値段と個人での入手性がどうなるか気になるところ。
KryonOS(ESP32をミニPC化するオープンソースJavaScript OS)
タッチ液晶付きのESP32ボードを、スタンドアロンの「ミニPC」に変えるオープンソースの軽量OS。GUI・アプリランチャー・ファイルストレージを内蔵し、Duktape(ES5/ES5.1)エンジンによってJavaScriptでアプリを書ける(C++やArduino IDEでの書き込みは初回のみ)。ESP32/ESP32-S2/S3/C3に対応し、ILI9341+XPT2046タッチ液晶やmicroSDをサポート。Wi-Fi経由のアプリストアで再書き込みなしにアップデートでき、Cheap Yellow Display・M5Stack Cardputer・LilyGO T-HMIなどでの動作実績がある。
発売日・価格:2026年9月26日発表。オープンソース・無料。GitHubでソース・プリコンパイル済みバイナリを配布中。
🥕 ニンジンの見立て:ちょっとした修正のたびにArduino IDEで書き込み直すのが地味に面倒だったので、JavaScriptで書けてWi-Fi経由で更新できるのは普段使いのガジェットに仕立てるならありがたい。手元にCheap Yellow Displayがあるので、週末にでもそのまま試せそうなのが嬉しい。
Nordic nRF54LC10A(sub-50nA休止電流の小型無線SoC)
22nmプロセスの新型無線SoC。128MHz Arm Cortex-M33とマルチプロトコル2.4GHz無線に加えて、RISC-Vコプロセッサも搭載する。Bluetooth 5.4 LE(Channel Sounding対応)、IEEE 802.15.4(Thread/Zigbee/Matter)をサポートし、sub-50nAのハイバネーションモードによって電池入りでの出荷にも対応。192KB RAM、最大1012KB NVM、動作電圧1.7〜3.6Vで、上位モデルnRF54L15よりメモリ・周辺機能を絞った下位モデルという位置づけ。
発売日・価格:2026年9月22日発表。早期アクセスプログラム受付中。開発キットは2027年Q1、量産は2027年Q2予定。
🥕 ニンジンの見立て:sub-50nAの休止電流って、ボタン電池でも年単位で動かせそうな省電力っぷり。Thread/Zigbee/Matterまで1個でカバーできるので、電池式のドア・窓センサーを自作する時の本命候補になりそう。開発キットが出るまでまだ時間がかかるのが少し残念。
Seeed XIAO SAMD21 Plus / XIAO RP2040 Plus(定番XIAOの拡張GPIO版)
超小型ボード「XIAO」シリーズの強化版。既存モデルと同じ超小型フォームファクタ(SAMD21版23.5×17.5mm、RP2040版21×17.8mm)のまま、SMDタイプのGPIOを16本(SAMD21版)・15本(RP2040版)追加し、リチウムイオン電池管理IC(PMIC)を内蔵。USB Type-Cとステータス用のRGB LED・充電インジケーターを備え、Arduino/PlatformIO/MicroPython/CircuitPython/Zephyr(SAMD21版は加えてTinyGo/Rust)に対応する。
発売日・価格:2026年9月7日発表・発売中。XIAO SAMD21 Plus 5.90ドル、XIAO RP2040 Plus 4.90ドル。Seeed Studio公式ストアで購入可能。
🥕 ニンジンの見立て:XIAOはGPIOの少なさがちょっとネックだったので、増量版が出たのは素直に嬉しい。しかもバッテリー管理ICまで載って値段はほぼ据え置き。ウェアラブルや電池駆動の小型センサー工作で、今使ってるXIAOをそのまま置き換えられそう。
PY-VBALAB 本編 Python・VBA・電子工作の解説記事はこちら ガジェット通信は毎週の新製品メモ。CNC自作・Raspberry Pi・サーボ制御・VBA自動化などのじっくり解説記事は本編にまとめてある。 本編を読む →参考リンク
- LILYGO T-Dongle-C5(ESP32-C5 USBドングル) — CNX Software
- 8devices 8Sight T100(サーマルカメラ) — CNX Software
- KryonOS(ESP32用JavaScript OS) — CNX Software
- Nordic nRF54LC10A(無線SoC) — CNX Software
- Seeed XIAO SAMD21 Plus / RP2040 Plus — CNX Software



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