はじめに:古い情報に注意!LINE Messaging APIの最新設定
こんにちは!ニンジンです🥕
今回は【ラズパイPico W入門】愛犬を守る!格安IoT温湿度見守りLINE Botの作り方(第2回:LINE Messaging APIの最新設定編)です。
前回の第1回記事では、Raspberry Pi Pico Wと温湿度センサーを繋いで、PC上で温度を取得するところまで進めました。(※充電専用USBケーブルの罠、皆さん気をつけてくださいね!)
さて、第2回となる今回は、電子工作から少し離れて「Pico WからLINEへメッセージを送るための設定」を行います。
ここで使うのが「LINE Messaging API」という、プログラムからLINEを操作できる仕組みです。実はこの設定、ネットにある数年前の古い記事の通りに進めると100%挫折します。
LINEの最新仕様(公式アカウントとの連携必須化や、Webhookの強制設定など)に対応した、2026年現在の「絶対に引っかからない最新の正解ルート」を完全解説します!
1.LINE Developers基礎知識:「プロバイダー」と「チャネル」の違い
設定を始める前に、LINE Developers(開発者向け画面)でよく出てくる言葉を整理しておきましょう。スマホアプリに例えると一発で分かります。
- プロバイダー(開発者):アプリを作っている「会社」や「あなた自身」のこと。(例:温度検知システム)
- チャネル(ボット本体):会社がリリースした「個別のアプリ」のこと。(例:温湿度自動アラート)
今回は、「プロバイダー(あなた)」が「チャネル(見守りボット)」を作る、という流れで進めていきます。
2.LINE Developersの登録手順とプロバイダーの作成方法
まずは開発者としての登録を行います。

ブラウザで LINE Developers にアクセスします。
「コンソールにログイン」をクリックする。

🚨 【2024年以降の罠】
昔の記事だと「ここからMessaging APIのチャネルを作ろう!」と書いてありますが、現在は仕様が変わり、先に「LINE公式アカウント」を作らないと進めないようになっています。
3.【最新仕様】LINE公式アカウントの作成とMessaging APIの連携手順
LINEボットの本体となる「公式アカウント」を作成します。

LINE Official Account Manager にアクセスし、ログインします。

「LINE公式アカウントの作成」画面に進み、以下の情報を入力します。
- アカウント名: 温湿度自動アラート
- メールアドレス: ご自身のメールアドレス
- 会社・事業者名: 個人名やブログ名など
- 業種: 個人 > 個人(機械・技術・製造)など
4.API連携に必須!「チャネルアクセストークン」と「ユーザーID」の取得
ラズパイPico Wが「私から送ったメッセージだよ!」と証明するための「ユーザーID」と「アクセストークン」を取得します。
再び LINE Developers に戻ります。

ブラウザで LINE Developers にアクセスします。
「コンソール」をクリックする。
① ユーザーIDの取得
② チャネルアクセストークンの取得

- 「Messaging API設定」 タブを開き、一番下までスクロールします。
- 「チャネルアクセストークン(長期)」 の横にある「発行」ボタンを押します。
b7+ux...から始まる、めちゃくちゃ長い文字列が表示されます。これもコピーしてメモ帳に貼り付けておきます。
5.【エラー回避】Webhookがオンにできない?応答設定とダミーURLの裏技
ここが今回のシステム構築で一番の鬼門です! 初期設定のままだと、LINE側がプログラムからの通信をブロックしてしまうため、設定を変更します。
ステップ1:Webhook URLに「ダミー」を入れる

[LINE Developers] の「Messaging API設定」タブの中腹に、「Webhook URL」という項目があります。 実は今回のシステムではここは本来使わないのですが、最近の仕様で「ここに何かしらURLが入っていないと、次の設定がオンにできない」という厳しい制限がかかっています。
そこで、以下のダミーURL(安全なテスト用ドメイン)を入力して「更新」を押してください。
https://example.com
ステップ2:応答モードを「ボット」に切り替える
LINE公式アカウントを作成した[LINE Official Account Manager] の画面に戻ります。

LINE Official Account Manager にアクセスし、ログインします。
「温湿度自動アラート」をクリックします。
下の「応答方法」のエリアがグレーアウト(手動チャットなどが選べない状態)になれば、プログラム専用の「ボットモード」への切り替えが完璧に成功した合図です!
第2回のまとめと次回(Python実装編)の予告
本当にお疲れ様でした!
専門用語だらけで、あっちこっちの画面を行き来する複雑な設定でしたが、これでPico WがLINEへメッセージを投げ込むための「受け入れ態勢」が完全に整いました。
次回はいよいよ最終回。 第1回で作った「温度取得プログラム」と、今回取得した「LINEの鍵」をガッチャンコして、「室温が28度を超えたら自動でスマホに警告を送るプログラム」を一気に書き上げます。
さらに、完成したシステムをPCから取り外し、コンセントに挿すだけで独立稼働する「本物のIoT家電」に仕上げる方法も解説します。お楽しみに!
第4回:ラズパイPico Wで赤外線リモコンを自作!送受信回路とPWM制御のやり方
第5回:GASとLINE Bot(Webhook)でPico Wを遠隔操作!双方向通信の作り方
シリーズ記事一覧
電子工作・自動化ツールの製作記録をシリーズごとにまとめています。気になるテーマからお読みください。
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