はじめに:古い情報に注意!LINE Messaging APIの最新設定
自作スマートリモコン 第2回
はじめに:LINE Messaging APIの設定でつまずかないために
こんにちは、ニンジンです🥕
この記事では、Raspberry Pi Pico Wからスマホへ通知を送るために必要な「LINE Messaging API」の初期設定を、画面キャプチャつきで最初から解説します。プロバイダーとチャネルの作成、LINE公式アカウントとの連携、チャネルアクセストークンとユーザーIDの取得、そして最後の関門であるWebhook・応答設定まで進めます。
前回(第1回)では、Pico WとDHT11センサーをつないで、PC上で温度を取得するところまで進めました。今回は電子工作から少し離れて、LINE側の準備を整えます。
この記事で分かること
- LINE Developersの「プロバイダー」と「チャネル」の違い
- LINE Developersへの登録とプロバイダーの作成手順
- LINE公式アカウントの作成とMessaging APIチャネルの連携手順
- チャネルアクセストークン(長期)とユーザーIDの取得場所
- WebhookがオンにできないときのダミーURL(example.com)と応答設定
LINE Developers基礎知識:「プロバイダー」と「チャネル」の違い
設定を始める前に、LINE Developersで頻出する2つの言葉を整理します。スマホアプリに例えると分かりやすいです。
- プロバイダー(開発者):アプリを作っている「会社」や「あなた自身」にあたる単位。今回は「温度検知システム」という名前にします。
- チャネル(ボット本体):その開発者がリリースする「個別のアプリ」にあたる単位。今回は「温湿度自動アラート」というMessaging APIチャネルを作ります。
つまり今回は、「プロバイダー(あなた)」の下に「チャネル(見守りボット)」を1つ作る、という流れです。
LINE Developersの登録手順とプロバイダーの作成方法
まずは開発者としての登録を行います。
ブラウザで LINE Developers にアクセスし、「コンソールにログイン」をクリックします。
LINE公式アカウントの作成とMessaging APIの連携手順
LINEボットの本体となる「公式アカウント」を作成し、先ほどのプロバイダーと連携します。
LINE Official Account Manager にアクセスしてログインします。
チャネルアクセストークンとユーザーIDの取得
Pico Wが「これは私からのメッセージだ」と証明するためのユーザーIDとチャネルアクセストークンを取得します。どちらもメモ帳に控えておき、第3回のコードに貼り付けます。
LINE Developers のコンソールを開きます。
① ユーザーIDの取得
② チャネルアクセストークンの取得
「Messaging API設定」タブを開いて一番下までスクロールし、「チャネルアクセストークン(長期)」の「発行」ボタンを押します。b7+ux… のような非常に長い文字列が表示されるので、これもコピーしてメモします。
WebhookがオンにできないときのダミーURLと応答設定
ここが今回いちばんの関門です。初期設定のままだとLINE側がプログラムからの動作をブロックするため、2つの設定を変更します。
ステップ1:Webhook URLにダミーを入れる
「Messaging API設定」タブの中ほどにある「Webhook URL」欄に、次のダミーURLを入力して「更新」を押します。今回のシステムはPico Wからの一方向送信だけなのでWebhook自体は使いませんが、ここが空欄だと次の応答設定をオンにできません。
ステップ2:応答モードを「ボット」に切り替える
LINE Official Account Manager に戻り、「温湿度自動アラート」をクリックします。
よくある質問(FAQ)
Qプロバイダーとチャネルはいくつ作ればよいですか?
Aプロバイダーは1つで十分で、その下にチャネルを複数ぶら下げられます。本連載ではプロバイダー「温度検知システム」1つと、Messaging APIチャネル「温湿度自動アラート」1つだけを作ります。
QLINE公式アカウントは無料ですか?通知は何通まで送れますか?
A無料のコミュニケーションプランで、送信メッセージは月200通まで無料です。自分だけに室温アラートを送る用途なら通常は十分収まります。超える場合は有料プランになります。
Q「Messaging APIを利用する」ボタンが押せない、または表示されません。
ALINE公式アカウントの管理画面>設定>Messaging APIから操作します。プロバイダーを選択した直後は反映に数十秒かかることがあるので、ページを再読み込みして試してください。
QWebhook URLにhttps://example.comを入れて問題ないですか?
A本連載はPico Wからの一方向送信(プッシュ)だけを使うため、Webhookは実際には使いません。ただしWebhookをオンにしないとボットモードにできないためダミーURLが必要です。第5回でGASと連携する際に、本物のURLへ差し替えます。
Qチャネルアクセストークンとチャネルシークレットは何が違いますか?
Aメッセージ送信に使うのはチャネルアクセストークン(長期)です。チャネルシークレットはWebhookで受信したリクエストの署名検証に使うもので、本連載のプッシュ送信だけなら使いません。
Qここで取得する「ユーザーID」は、友だちのIDとは違うのですか?
A「あなたのユーザーID」は、あなた自身がこのBotから通知を受け取るときの宛先IDです。他の人に送るには、その人がBotを友だち追加したうえで、Webhook経由でその人のユーザーIDを取得する必要があります。
自作スマートリモコンシリーズ(全5回)
- ラズパイPico WとDHT11で温湿度を測定する方法|配線図とMicroPythonコード
- LINE Messaging APIの始め方|チャネル作成とアクセストークン・ユーザーIDの取得手順(この記事)
- Pico WからLINEへ通知を送るMicroPythonコード|urequestsでプッシュ送信・日本語エラー400対策
- ラズパイPico Wで赤外線リモコンを自作|受信・送信回路と38kHz PWM制御
- GASを中継サーバーにLINEからPico Wを遠隔操作する方法|Webhookとポーリングで双方向通信
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