Python 環境構築
はじめに:VS CodeとPythonで開発環境を用意する
「Excel VBAでの自動化はやっているけれど、そろそろPythonにも挑戦したい」「効率化のためにPythonを学びたいけれど、最初の環境構築でつまずきそう」——この記事はそんな方向けです。
Windows 11のPCに VS Code(Visual Studio Code) と Python本体 をインストールし、最初のプログラム(Hello, World!)を動かすところまでを、全手順の画面キャプチャつきで解説します。初心者がつまずきやすい「PATHを通す」設定と「パスの文字数制限の解除」も省略せずに扱います。
この記事で分かること
- VS Codeのインストール手順(インストーラーの各画面)
- 日本語化・Python・autoDocstring の3つの拡張機能の入れ方
- Python本体のインストールと、必須の「Add python.exe to PATH」チェック
- 「Disable path length limit(パス長制限の解除)」とは何か
python --versionでの確認と、Hello, World! の実行python は認識されていませんエラーが出たときの直し方
Step 1:VS Codeのインストール
まずはコードを書くためのエディタ「VS Code」を用意します。
インストーラーの実行
VS Code公式サイト にアクセスし、「Download for Windows」から「Windows x64 ユーザーインストーラー」をクリックして exe ファイルをダウンロードします。
拡張機能の追加
VS Codeに、Microsoft公式の拡張機能を入れて使いやすくします。画面左端の「拡張機能」アイコン(四角が4つのマーク)をクリックすると、検索と追加ができます。
① 日本語化(Japanese Language Pack)
インストール直後のVS Codeは英語表記です。日本語化すると操作しやすくなります。
「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」が表示されるので「Install」をクリックします。右下に再起動を促すメッセージが出たら「Change Language and Restart」をクリックすると、メニューが日本語になります。
② Python 拡張機能
③ autoDocstring
Pythonのコメント(docstring)の雛形を自動生成してくれる拡張機能です。ダブルクォートやカッコの補完も効くようになります。
Step 2:Python本体のインストール
次に、プログラムを実行するための「Python」本体をインストールします。ここがいちばん重要なステップです。
Python公式サイト にアクセスします。
python コマンドを使えるようにする設定です。チェックを忘れると、後で python は認識されていません というエラーになります(対処法はこの記事の最後で解説します)。Pythonが入ったか確認する
VS Codeの下側にある「ターミナル」を開きます(表示されていなければ、メニューの「表示」→「ターミナル」)。そこに次のコマンドを入力してEnterを押します。
Python 3.xx.x のようにバージョンが表示されれば、インストールは成功です。
最初のプログラム:Hello, World! を動かす
作業フォルダを開く
test.py を作って実行する
print("Hello, World!")「Hello, World!」が表示されなかったら
ターミナルに python は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません と出た場合は、インストール時の「Add python.exe to PATH」にチェックを入れ忘れた可能性が高いです。次の手順で直せます。
- ダウンロードしたPythonのインストーラー(exe)をもう一度実行します。
- 「Modify」をクリックします。
- 次の画面で「Next」、その次の画面で 「Add Python to environment variables」 にチェックを入れて、インストールし直します。
そのあとPCを再起動して、もう一度VS Codeで実行してみてください。
よくある質問(FAQ)
QVS Codeの拡張機能の「Python」と、Python本体の違いは何ですか?
A「Python本体」はプログラムを実行するエンジンそのものです。VS Codeの拡張機能「Python」は、そのエンジンをVS Codeから使いやすくする補助ツール(コード補完・実行ボタン・デバッグなど)です。両方入れる必要があります。
Q「Add python.exe to PATH」にチェックを入れ忘れました。入れ直せますか?
Aできます。同じインストーラーをもう一度実行して「Modify」→「Next」→「Add Python to environment variables」にチェックを入れて再インストールします。そのあとPCを再起動すれば python コマンドが使えるようになります。
QMicrosoft Storeから入るPythonでもよいですか?
A動きはしますが、パスの扱いが特殊で、後々ライブラリのインストール先やパスまわりでつまずくことがあります。この記事のように python.org の公式インストーラーから入れるのがおすすめです。
QAnaconda(アナコンダ)とは何が違いますか?
AAnacondaはデータ分析向けに多くのライブラリをまとめた大型のディストリビューションです。手軽ですが容量が大きく、pipとcondaの使い分けで混乱しやすい面もあります。まずは公式のPython+必要なライブラリを都度pipで入れる形で十分です。
Qpython --version は動くのに、VS Codeの▶で実行するとエラーになります。
AVS Codeが使うPythonが選ばれていない可能性があります。コマンドパレット(Ctrl+Shift+P)で「Python: インタープリターを選択」を開き、インストールしたPythonを指定してください。
QautoDocstringは必須ですか?
A必須ではありません。コメント(docstring)の雛形を自動生成してくれる便利ツールです。不要なら入れなくても学習・実行に支障はありません。
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